乾燥は老化を促進させる!?手や足、ボディにも潤いを。
乾燥は老化を促進させる!?
お顔の保湿はもちろん、手や足、ボディにも潤いを。
秋の長雨…
今年は特に、夏の間も曇りや雨の日が多く、秋になってもカラッとせず、なんとなくジメジメですね…
気候が曇りがちや雨だと、湿度もあるし…とついついお肌も潤っていると勘違いしてしまいます。
お肌の乾燥ケア、怠っていませんか?
冬の本格的な乾燥時期に向けて、今こそ保湿!が重要です。
<夏のダメージは深刻です!>
秋は、夏に受けた紫外線や乾燥のダメージで、お肌は過酷な状態。
でも、日差しも柔らかくなり、やっと涼しくなって、汗もかかなくなり、冷房からも解放され、食欲も戻って…
お肌も調子が良く思えてしまいますよね。
しかし…
夏の紫外線、乾燥をあなどってはいけません!
→紫外線の怖さはこちらで確認!「紫外線対策、UV化粧品だけで大丈夫?」
お肌の乾燥は、
ターンオーバーの乱れ
血行の滞り
加齢によるホルモンバランスの影響
冷暖房での乾燥
気温の変化(寒暖差の激しい季節は特に注意)
食生活や生活習慣の乱れ
などで酷くなります。
<手足、デコルテなどボディケアも大切>
顔のケアは、UVクリームに夜のパックに…
夏の間もバッチリだったから、問題ないわ!と思っていても…
手の甲、腕や足、首やデコルテ、背中、どうですか?
顔とは違って手足などは、
* 皮膚の厚さ
* 皮脂腺の数
* 外部からの刺激
などが違うため、お顔とは少し異なったケアが必要になってきます。
顔の皮膚が薄いのは、外部刺激を敏感に察知できるように薄くなっているのだとか。
手足や首・デコルテなど、お顔以外の皮膚は、皮膚が厚いのと同時に、服で覆われていたり、外的刺激から比較的守られています。
ですが、そのぶん、お手入れが疎かになりがちですね。
冬の乾燥時期になって、手荒れやお肌のカサカサが気になってから、慌ててお手入れするという人が多いのではないでしょうか。
手足や首・デコルテなど、ボディの乾燥は、本格的に寒くなる前からの保湿で予防しましよう。
<手の乾燥と保湿>
手の甲や指先、腕は、角質が厚くなりカサカサ、ガサガサが定番ですね。
中には、手荒れが酷く、指先がパックリ…という人もいるのでは?
特に気を付けたいのは、人前でも隠せない「指」や「手の甲」。
腕や肘などは、ロングスリーブの服を着てしまえば隠せますが、指先や手の甲はそうもいきません。
カサカサだと、人前で恥ずかしい気がしますよね。
顔のお手入れはばっちりなのに、手がカサカサ…
年齢よりも老けて見えてしまうことにだってなりかねません!
手は、顔と同じように、常に外の環境の影響を受けています。
トイレに行ったり、家事をしたりして、1日に何度も手を洗うことによって、乾燥しやすくなっています。
また、顔と同じく、1番紫外線を浴びる部位でもあります。
特に「手の甲」は、普通に歩いている時、クルマの運転や自転車に乗る時、外側を向いているので紫外線を浴びやすくなっています。
1年を通して、紫外線対策は行って欲しいのですが、日差しが柔らかくなるとどうしても油断してしまいますね。
「手のひら(指先)」は、皮脂腺が少ないため、皮脂膜の量が少なく、保湿成分が潤沢ではありません。
それに加えて、手のひらの皮膚は他の部位に比べ、表皮層が厚いので、乾燥によってターンオーバーが乱れてしまうと、一段と皮膚が厚くなってしまい、ひび割れなどが起こってしまうのです。
手の保湿には、
水仕事の際は、手袋やワセリン等で皮膚を保護する
ハンドソープや洗剤など肌に優しい素材のものに見直す
家事など水を使った後(お風呂上がり等)には必ず保湿
冬でも外出時にはUV対策をする
マッサージで血行を良くする
寝る前にも保湿する
など、試してみてください。
ハンドクリームや保湿クリームは、体質に合う合わないもあります。
ご自分にあったものを選びましょう。
<足の乾燥と保湿>
足といえば、足の裏(特にかかと)の乾燥、膝下の粉ふき肌…が気になりますね。
足の裏がゴワゴワ、ガサガサでパンストが引っかかる…なんて話はよく聞きます。
足の裏は、手のひらと同様、表皮が5層と厚いので、乾燥が進むと角質が溜まって、皮膚がゴワゴワ厚くなってしまいます。
また、膝下の肌は、皮脂腺が少ないため乾燥しやすい部位です。
* ムダ毛処理の際の「かぶれ」
* 足の冷え、血行不良
* ストッキングや衣服による摩擦と静電気
などが膝下の乾燥の主な原因です。
足の乾燥を防ぐには、
お風呂上がりは、ボディローションなどで保湿ケアをしっかりする
冷やさないようにして血行を良くする(入浴時のマッサージも効果的)
洗い過ぎや長湯、熱過ぎる入浴に注意
などを気を付けましょう。
これから年末にかけては、パーティーシーズン。
カクテルドレスからのぞく足は美しくありたいですね。
<首・デコルテの乾燥と保湿>
首やデコルテは、手と同じく「年齢サインが出やすい」といわれています。
顔のケアはしっかりするのに、首やデコルテまでのケアをやっていない人…心当たりありませんか?
これからは寒い季節、衣服で首・デコルテを隠す事が多いので、首・デコルテの変化に案外気が付かず、春になって「え?こんな筈では!」と後悔しないためにも!保湿ケアは大切ですね。
首・デコルテの年齢サインは、
* 紫外線による乾燥
* 汗による角質トラブル
* 衣類やアクセサリー、髪の毛などの摩擦による刺激
などで現れます。
「シミ」「しわ」は、顔だけの問題ではありません。
首・デコルテにも現れるトラブルです。
また、首の皮膚は薄いので、摩擦や刺激には敏感な人もいるでしょう。
顔と同じく、ゴシゴシ洗ったり、汗を拭く時に皮膚を強く擦ったりするのも良くありません。
首・デコルテの乾燥ケアで大切なのは、
紫外線対策をおこたらない
汗を放置しない
とにかく保湿
です!
首も顔の一部、顔の保湿ケアの延長と考えて、毎日ケアしてあげる事が重要です。
<背中やボディの保湿>
背中やボディは、衣服で隠せるので、見た目にはそんなに影響はないのですが…
皮膚が乾燥すると、ニキビや吹き出物、痒みに粉ふき肌といったトラブルを引きおこしかねません。
背中やボディの場合、お風呂からあがって、お顔と同時に保湿すると良いでしょう。
全身、とまではいかなくても、特に乾燥の気になる部分は保湿を心掛けましょう。
最近では、バスオイルや入浴剤にも保湿効果のあるものが増えていますので、入浴しながら保湿の一石二鳥です。
お風呂上がりには、血行を良くする為に、マッサージオイルでマッサージをするのも有効です。
寒くなってくると、ストーブやエアコンの暖房、ホットカーペットなどの電化製品も乾燥の原因です。
過度な使用は避ける、直接肌に当たらないように気を付ける、などお肌を外的ストレスから守ってあげることが大切です。
ボディの乾燥が酷い人は、
熱過ぎる湯船につからない
ゴシゴシ摩擦して、洗い過ぎない
衣類の素材を見直す(綿やシルク等、自然素材のものを着用する)
なども有効です。
背中やボディの乾燥を防いで、お肌トラブルのない冬を過ごしたいですね。
さて今回は、首やデコルテ、背中の保湿のお話でしたが、皆さんはボディエステに行かれたことはありますか?
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いまさら人に聞けないスキンケア:シリーズ
~ 基本のキ~
<第14回>
知っているようで、実は詳しく知らない…
スキンケア用語解説シリーズ:「乳化剤」
スキンケア化粧品には、必ず成分(原材料名)が記載されています。
その中で「乳化剤」という単語をよく見かけると思います。
化粧品だけではなく、加工食品でも見かけますよね。
どういう物で、どういった役割を果たしているのか?
ご存知ですか。
<乳化ってなに?>
そもそも乳化ってなんでしょう。
加工食品や化粧品などの原材料に使われていますね。
乳化とは?
互いに混ざり合わない液体の一方を微粒子にして、他方に分散させること。
(デジタル大辞泉より)
解り易く説明すると…
物質には混じり合う物と、混じり合わない物があります。
例えば、水と油は混じり合いません。
しかし、水と油が入った容器に刺激を与えると、一時的に混ざり合います。
ドレッシングがそうですね。
お酢と油(オリーブオイルなど)が原料のドレッシングは、かける前によく振ると一時的に混ざり合います。
この現象が「乳化する」ということです。
<乳化剤のしくみ>
この乳化の原理を利用して、本来は混ざり合わない液体同士をずっと混ざり合わせておく性質を持った物質を「乳化剤」と呼びます。
ドレッシング(お酢と油)に「卵」を加えて撹拌すると、マヨネーズができます。
混ざり合わない「お酢と油」に「卵」を加えて、マヨネーズになると、「お酢と油」は分離しません。
この「卵」が「乳化剤」の役割を果たしているのです。
化学的に説明すると…
乳化を容易にして安定に保つ物質を「乳化剤」と呼ぶ。
多くは「界面活性剤」が用いられる。 (大辞林より)
そういえば、界面活性剤という言葉もよく目にしますね。
洗剤や化粧品にも用いられています。
乳化剤=界面活性剤。
2つの物質はほぼ同じ役割です。
<乳化剤の役割>
食品での乳化剤の役割は理解できましたね。
加工食品などでは、油は必須の材料ともいえますので、乳化剤が果たす役割は大きいと言えるでしょう。
では、化粧品に使われている理由はなんでしょうか。
人間の肌には、皮脂があります。
皮脂には適度な脂分があり、私たちの表皮を守ってくれています。
お肌には脂分がありますから、水性のものはお肌にのり難いという難点があります。
特に皮脂の多い、Tゾーンは、汗をかくとお化粧崩れしやすいですよね。
これがまさに「水と油」なんです。
お化粧ののりを良くするために、乳化剤が使われているという訳です。
乳化剤を使った化粧品は、水性と油性の物質がよく混ざり合っているので、お肌の上でよくのび、お化粧のりも良いのです。
そして、汗をかいてもお化粧崩れし難いのです。
また、乳化剤を使うと、お肌に浸透し易いというメリットもあります。
美容液などに使われているのも、このためです。
さらに、乳化剤には、メイクを落とす(汚れを落とす)という役割もあります。
物質同士を混ざり合わせて、浮かしてメイクをオフする、汚れをとる…という事ですね。
メイク落としや、石鹸、シャンプー、洗剤などには、「乳化剤」という表記よりも「界面活性剤」の表記が多いと思います。
一度チェックしてみてくださいね。
乳化剤…と聞いて、添加物?化学合成物質?と思っている人もいると思います。
デメリットな内容の記事もみかけますが、乳化剤には「自然由来」のものもあるのです。
お肌に浸透しやすい、お化粧のりが良い化粧品には「乳化剤」が欠かせません。
クレンジングや洗剤など、「汚れを落とす」役割のものにも欠かせない物質です。
私たちのお肌はとてもデリケートで正直です。
天然由来のものでも、化学合成のものでも、合う人、合わない人、個人差があります。
一概にメリット・デメリットがあると決めつけず、ご自分のお肌に合う、合わないをしっかり見極めて、お肌にとって1番良いものを選びたいですね。
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