お肌のくすみ・眼の下のくま、色素沈着の原因と対策を教えます!
9月も終わりに近づき、日中はまだまだ汗ばむ時間がありますが、朝晩少しづつ涼しい日が増えてきましたね。
涼しくなると、朝晩のスキンケアにも時間をかけられる余裕が出てきますよね。
(筆者はそうなんです。スキンケアは汗をかいてしまうとつい疎かになってしまい…秋に後悔する…)
そしてある晩、鏡を見ていて、あれ?シミが増えた?何だかお肌がくすんでいる…
そういえば、最近化粧ノリが悪い…
と焦ってしまう…
なんてことありますよね。
今回は「肌のくすみ」「眼の下のくま」についてお話したいと思います。
お肌の「くすみ」ってどういうこと?
「くすみ」とは、肌の色が良くないことをさします。
肌に透明感がなく、明るさやつやつやが感じられない肌状態のこと。(知恵蔵より)
顔色が冴えない、顔色がパッとしない…
お疲れ顔だったり、年齢より上に見られたり、見た目の印象を左右する困った症状です。
それだけではなく、お化粧ノリが悪くなってしまう、お肌にハリが感じられない、シワやたるみの原因など…女性にとっては悩みの種にもなりかねません。
くすみの原因とメカニズム
「くすみ」は、
・血行不良
・角質層の水分量の低下と重層化、
・メラニン色素の増加による透明度の低下
などでおこると考えられています。
原因によって種類があり、対処方法も違ってきます。
血行不良によるくすみ
真皮層にあるたくさんの毛細血管は、細胞へ酸素や栄養を運んだり、逆に不要物である二酸化炭素や老廃物を血管に戻したり、細胞と動脈や静脈、リンパ管との物質交換を行っています。
血行不良になると、この流れが滞り、細胞に必要な酸素や栄養が供給されず、老廃物は溜まる一方になります…
そうです、新陳代謝(ターンオーバー)が遅くなってしまうのですね。
細胞の新陳代謝(ターンオーバー)のサイクルが遅くなればなるほど、角質層へのダメージも大きくなり、お肌のトラブルになっていきます。
血行不良になると、本来の健康な肌の赤みが少なくなり、黒ずみや黄味が増えることにより、顔色が悪く見えてしまいます。
血行不良の原因は、
・体調不良
・ストレス
が挙げられます。
疲れが溜まってくると、血流の流れが悪くなり、シミが濃く見えたり、肌に透明感がなくなって「くすみ」となります。
血行の改善には、
<適度な運動>
全身運動は身体中の血管を温め、血行が良くなります。
<入 浴>
半身浴でも効果があります。
ぬるめのお湯に浸かりマッサージするとより効果的です。
冷えもくすみの原因の1つだと言われています。
メラニンくすみ
紫外線ダメージが原因の「くすみ」です。
紫外線を浴びると、有害線からお肌を守ろうとメラニン色素が作られます。
紫外線量が適度なら、通常のターンオーバーで処理できるため、そんなに問題はないのですが、
・紫外線を大量に浴びてしまったり、
・少しづつのダメージでも蓄積されてくると、
メラニン量が増えすぎてしまい、ターンオーバーだけでは処理できなくなってしまいます。
そして、残ったメラニン色素がシミになり、それが「くすみ」の原因にもなっているのです。
やはり、紫外線って怖いですね。
「メラニンくすみ」の対策は、とにかく紫外線を浴びないこと!!!
少しくらいは…が将来大きな後悔になってしまいます!
乾燥によるくすみ
その名の通り、水分量の不足による乾燥が原因の「くすみ」です。
表皮の水分不足は、
・角質層から潤いをなくし、
・角質の硬化を促進し重層化してしまいます。
真皮層の水分不足は、
・細胞の重要な要素であるコラーゲンにダメージを与え、
・ヒアルロン酸の生成を阻害してしまいます。
結果、本来つやつやプルプルの細胞が硬く乾燥して、透明度の低下を招いてしまい「くすみ」の原因となってしまいます。
「乾燥くすみ」を改善するには、
<丁寧な洗顔>
余分な角質を落とし、適度な油分と水分を角質層に残しましょう。
洗いすぎは却って乾燥を促進してしまいます。
<保 湿>
お肌の中も外も保湿が重要です。
特に乾燥肌の人はお肌の状態によってクリームを導入するなど保湿は念入りに行いましょう。
糖化によるくすみ
これは一般的に、「黄くすみ」「茶くすみ」などと呼ばれる「くすみ」です。
糖化は、体内の糖分がタンパク質と結合してできた「AGEs」という物質が、タンパク質を劣化させ、体内の様々な場所にダメージを与えてしまうという現象です。
「AGEs」はコラーゲンを硬化させてしまう厄介な物質。
糖分を摂り過ぎて、「AGEs」が増え過ぎると、糖尿病や動脈硬化を起こしてしまうこともあります。
「AGEs」自体が黄味がかった物質であるため、黄色や茶色の「くすみ」を引き起こすと言われています。
※「AGEs」Advanced Glycation End Productsの略。日本語では「終末糖化産物」と呼ばれる。
「糖化くすみ」の解消法は、
<食事を見直す>
糖質(炭水化物も糖質です!)や脂質の多い食事を避け、ビタミン・ミネラルなど野菜を多く摂りましょう。
<禁煙する>
全てに良くないとされている喫煙は見直しましょう。
汚れくすみ
「汚れくすみ」の原因は、
・メイクを落としきれずに肌に残ってしまった汚れなどが、毛穴に詰まったり、
・古い角質が除去されずに残り溜まってしまった、
ことによって、角質層が原因でおこる「くすみ」です。
毎日の洗顔(洗いすぎはお肌のダメージに繋がってしまいますが)、メイク残りが無いよう丁寧な洗顔を心掛け、角質層をクリアにしておくことが大切です。
さて、ここまで「くすみ」について見てきましたが、「くすみ」とよく似た症状の「くま」も詳しくみてみましょう。
「くま」ってなに?
・血行不良や寝不足
・眼精疲労やドライアイ
・加齢による筋肉の下垂
・色素沈着
など様々な原因でおこりうる、眼の下の薄い皮膚の部分(眼窩脂肪付近)にできる黒ずみのことです。
疲れた印象に見えたり、老けて見られる原因にもなりかねないので、できれば作りたくないものですね。
「くま」の種類は3種類あり、それぞれに原因も違えば対処方法も違います。
青くま
血行不良が原因の「くま」で、症状としても1番一般的です。
眼の周りにある毛細血管の血液の滞留によっておこります。
毛細血管は、眼に酸素や栄養を届ける大事な役目がありますが、その血管が阻害されてしまうと、うっ血した血液が皮膚の薄い眼の下に、「青くま」となって現れるのです。
近年では、パソコンやスマホを凝視することで、瞬きの回数が減り、眼の筋肉が使われず、血液が滞留して「青くま」が出来てしまう人も多いようです。
血行不良は、
・体調不良(寝不足や不規則な生活、疲労など)
・ストレス
・眼精疲労
・ドライアイ
などに誘発されて発生すると考えられており、
・皮膚が薄い人(個人差があります)
に特に多いと言われています。
徹夜明けの寝不足で、疲れた時に出てくるのがこのタイプですね。
改善方法としては、
・マッサージ
・温める
が血行不良には効果的と言われています。
眼の下の眼窩の皮膚はとても薄くてデリケートなので、強く押したり擦ったりすると、色素沈着を起こしてしまいますので、滑りのよいアイクリームなどを塗布し、マッサージは指先で優しく行いましょう。
茶くま
色素沈着による「くま」です。
主に、
・シミの集合体
・乾燥による痒みで擦ってしまう
・アトピー性皮膚炎などの痒みの摩擦による色素沈着
・シミと同じ表皮レベルでの色素沈着
が原因です。
・シミの要素、紫外線に加え、
・眼を擦ったり、
・メイク時や洗顔時にゴシゴシ必要以上に擦ったり、
する事で症状が現れます。
・化粧品でのかぶれ
・マスカラを落としきれない汚れ
が色素沈着に繋がることもあるので要注意ですね。
改善方法としては、
・紫外線対策の徹底
・ビタミンC誘導体配合のスキンケア導入
・メラニンの生成を抑制するビタミンCの野菜や果物の摂取
が有効ではないでしょうか。
また、ごく稀に、真皮層レベルでの「茶くま」があります。
これは「遅発性両側性太田母斑様色素斑」というアザの一種で、成人以降、両頬・おでこ・小鼻・眼の下などに現れる色素斑です。
黒くま
(1)加齢により眼の下の眼窩脂肪を支える筋肉がゆるみ、たるんで眼窩脂肪が前に出てくることにより、その下に凹みが出来て影になってしまう状態
(2)生まれつき眼の下の皮膚が薄い
などによって現れる「黒くま」。
皮膚の特徴や形状が問題なので、コンシーラーなどでは隠せません。
むくみがあると、さらに目立ってしまうこともあります。
加齢と共に、
・眼の下の皮膚が薄くなる
・コラーゲンが減少して皮膚がたるむ
ことが原因だと考えられます。
対処法としては、
・表情筋を鍛える
・レチノール配合のスキンケアでコラーゲンをケアする
などが有効です。
「くま」は病気のサイン?
「くま」は単に寝不足や色素沈着だと思ってしまいますが、実は病気が隠れている場合もあります。
体調不良からの「くま」の場合は特に注意してくださいね。
「くま」が現れる主な病気は、
・アトピー性皮膚炎、花粉症皮膚炎
眼の下のだけではなく、眼の周り全体にくすみが見られる場合は要注意です。
・貧 血
鉄分不足が原因でおこります。
血行が悪くなり、血液中のヘモグロビンが停滞して「青くま」が現れます。
・バセドウ病
甲状腺ホルモン異常の病気です。
主な症状の眼球突出が原因で、眼の下の眼窩脂肪がせり出し、その為に皮膚がたるみ、「黒くま」が現れることがあります。
・肝臓、腎臓の疾患
肝臓・腎臓には、老廃物を除去して血液を綺麗にしたり、解毒作用があります。
その機能が低下すると、血流が悪くなり、血液が滞留すると皮膚の薄い眼の下のなどに「くま」が出来てしまうことがあるのです。
「くま」にも色々なタイプがあるんですね。
ご自分のタイプをしっかり見極めて、正しく対処しましょう。
さて、今回は「くすみ」と「くま」を詳しくみてきましたが…
結局のところ、美肌に重要なのは、
・新陳代謝促進
・栄養補給
・保湿
・紫外線対策
ではないでしょうか。
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